FUTABA R3008SB用外部電圧センサケーブルの作成

はじめに

現在のところ,ラジコンヘリを運用するにあたってはFutaba T10JのプロポとFutaba R3008SB受信機を使用している.双方の取扱説明書を眺めていたところ,どうやらラジコンヘリの電源電圧をテレメトリとして送信可能な機能があるようだった.飛行時間とバッテリー残量がおおよそ比例するラジコングライダーとは異なり,電動ラジコンヘリは一般飛行時・アイドルアップ1,アイドルアップ2などモーター回転数が飛行モードによって大きく変化する.そしてバッテリーの減りが物凄く速い(ヘリだけに減りがってね).バッテリー残量も飛行時間からだいたい推測できるが,それが正しいという保証も無い.バッテリーが機能しなくなる前にESCの安全装置が作動する設定ではあるが,バッテリー残量を逐次確認できるに越した事はないであろう.

テレメトリシステムを採用するにあたり,純正品(CA-RVIN-700)を買おうかとも考えたがネットに転がっていた説明書を読むと,どうやら簡単な電子工作だけで済みそうだったので自作することにした(あと純正を買うお金がなかった).

 

仕組み

CA-RVIN-700とR3008SBの取扱説明書を読む限り,電源電圧はR3008SBの外部電源ポートに直接電圧を読み込ませればいいようだ.結構簡単だったので流石Futaba...なんて思ったりして.純正品にもあるように一応ヒューズを搭載しておく.

 

用意する部品

  • ヒューズ SMP125T1-1A00 低抵抗高性能プロテクター(速遮断型) 1A
  • Molex 51021 2P オス
  • Molex 51021 端子
  • 熱収縮チューブ
  • ケーブル

手順

  1. CA-RVIN-700の組み立て図にあるようにヒューズ・ケーブル・コネクタとバッテリーをつないで完成

特に慣れていないとMolexの圧着はしんどいので注意が必要.小さいので予備をいっぱい買っておいた方がいいかも.

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Figure1: Molex51021の端子

 

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Figure2: 完成したところ

 

実装するときの注意

これを実装するのに少し手間取った.というのも受信機の表示が永遠に0Vのままだったのだ.元々デフォルトの機能で受信機電圧は送信されるはずだが受信機電圧も0Vだったので断線などではなくてテレメトリの信号自体が受信できていないなと考えた.

そこで再度プロポと受信機のリンクを設定したところ

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Figure3: プロポのテレメトリメニュー

 

問題なく電源電圧の取得に成功したようだ.

画面左上RX-BATTが受信機電圧で画面左下EXT-VOLTが電源電圧.

 

これでバッテリー切れに怯えず飛行が楽しめそうだ.

 

今回の部品は千石電商で揃えた(下記リンク)

 

SMP125T1-1A00 低抵抗高性能プロテクター(速遮断型) 1A

Molex51021

参考リンク